LocaRide

はじめに

LocaRideが生まれた理由 — 旅と日常をつなぐ場所をつくりたかった

ゆい
瓦屋根が並ぶ伝統的な日本の街並みと、山の景色

こんにちは、LocaRide編集チームのゆいです。

旅先で「もう一歩、街の中に入りたい」と思ったこと、ありませんか? ガイドブックの場所はちゃんと巡った。観光地の写真も撮った。それでも、なぜか胸の奥に残る、もう少しだけ何かが欲しかった、という気持ち。

私自身、タイのチェンマイを訪れたとき、その気持ちを強く感じたことがあります。今日は、LocaRideがどんな想いから生まれたサービスなのか、お話ししたいなと思います。

旅で「もう一歩」入れなかった経験はありませんか

チェンマイ最終日の夜、宿の近くの路地裏にある、観光ガイドにはまったく載っていない小さな食堂に入りました。メニューはタイ語だけ。英語も通じない。困っている私を見て、店主のおばあちゃんが、自分の食べていた皿を指さして「これ、おいしいよ」と身振り手振りで教えてくれました。

注文してみたら、本当においしかった。そして、店のお客さんたちが代わる代わる話しかけてくれて、結局2時間くらい、たどたどしい英語と笑顔で会話したんです。

不思議なことに、有名な寺院や夜市の景色よりも、その夜の路地裏の食堂の灯りの方が、いまもくっきり覚えています。 「観光客」として通り過ぎるのではなく、その場の時間に少しだけ混ぜてもらえた感覚。 旅の本当の醍醐味は、こういう瞬間にあるんじゃないか、そう思いました。

京都を3度旅したけれど、いつも同じ寺院や観光地ばかり見ていました。 地元の人と歩いた一日、初めて「生きている京都」に出会えた気がします。 商店街のお店、夕方の鴨川、観光客が来ない静かな路地。 ガイドブックには載っていなかった、京都の呼吸でした。

— ドイツから来た30代女性Traveler

ガイドブックでは届かないもの

旅のスタイルには、いろんな選択肢があります。 ガイドブックを片手に名所を巡る旅。観光ツアーで効率よく回る旅。SNSで話題のスポットを訪ねる旅。 どれも素敵だし、それぞれの楽しみ方があると思います。

でも、どこかでパッケージ化されすぎた旅に、少しだけ物足りなさを感じる人もいるんじゃないかと思うんです。 時間が決まっていて、行先も決まっていて、案内する人にも台本がある。それは「情報」を得る旅にはなるけれど、「時間」を共有する旅にはなりにくい。

私たちが本当に求めていたのは、新しい情報じゃなかったのかもしれません。 その街に暮らす誰かと、少しの間だけでもいいから、同じ風景を見て、同じ時間を過ごす。そんな、もう一歩深い旅のかたちだったように思います。

LocaRideは「暮らしを分かち合う場所」

LocaRideは、地元に暮らすLocalと、街を訪れるTravelerをつなぐ、グローバルなマッチングプラットフォームです。 ただし、観光ガイドのサービスとはちょっと違います。

観光地を案内するための業者ではなく、その日だけの隣人としてLocalがTravelerと過ごす。 時間も、テーマも、行く場所も、二人で自由に決める。 プロのスキルや特別な資格がなくても、その街への愛着があれば、それだけでLocalになれる。

「あなたの当たり前は、誰かの宝物かもしれない」 そう思える人が、世界中に少しずつ増えていったらいいな、というのが、私たちのスタートでした。

自分にとっては毎日通っている近所の市場が、ロンドンから来た旅行者には 「一生忘れない場所」になりました。 当たり前のように買い物していた魚屋のおじさんとのやり取りも、 彼女にとっては「日本の人の温かさ」だったみたいで。 当たり前が、誰かの宝物になるんですね。

— 京都・西陣に住む30代Local

私たちが目指すもの

LocaRideは、いまは日本でローンチしたばかりの小さなサービスです。 これから、日本以外の国にも少しずつ広がっていく予定で、英語・日本語・韓国語・タイ語・繁体中国語・フランス語の6つの言語に対応しています。

でも、規模を大きくすることそれ自体が目的ではありません。 私たちが本当に大切にしたいのは、たった一つのコアメッセージです。

「Localの当たり前が、Travelerの特別になる。」

その瞬間がもっと自由に、もっと安心して生まれる場所をつくりたい。 顔が見える前提があるから、その時間を自由に楽しめる。安心と自由は対立しないと、私たちは信じています。

LocaRideがどんなふうに動いているのか、どんな安心のしくみがあるのか、これからのコラムで少しずつお話ししていきますね。

旅も日常も、その瞬間にしか出会えない景色がきっとあります。 LocaRideが、その出会いの小さなお手伝いになれたら嬉しいです。

LocaRideのコンセプトをもっと知る → LocaRideを運営するチームについて →

次回は、LocaRideで具体的に何ができるのか、もう少し詳しくお話しします。

ゆいLocaRide編集チーム

20代後半、海外20カ国以上を旅した編集者。現地の人との交流が旅の醍醐味だと感じてLocaRideに参加。